スーツケースはレンタルか購入か？！

スーツケースレンタルの根強い人気の理由をお教えします。
ほんの十数年前、海外旅行に行く回数も限られており、数万円を出して数年に一度の海外旅行で利用されていた時代では、スーツケースを購入するよりも、数千円で都度レンタルした方が良いという事情がありました。

しかしながら、現在では非常に手頃な値段で海外旅行が楽しめ、かつ、1万円を切る激安スーツケースが買える時代となってます。

それにもかかわらず、何故スーツケースレンタルが成り立っているのでしょうか？
これには、日本の労働事情と住宅事情とがが非常に根強く関わっています。
日本の労働事情は、以前のワーカホリックと揶揄された時代に比べ、比較的有給休暇等がとりやすい環境が整備されてきましたが、サービス残業などの公表数字に表れない時間もまだまだ多い状態です。
（ただし、1週間平均が男女平均で40.9時間（2012年6月時点）で、諸外国と比べても働きすぎというわけでもないようです。）

また、住宅事情も、独身や核家族化が進んだことで、大きく邪魔なスーツケースを置いておけるだけの余裕のある住宅に住む割合は増えていないのが実情です。
平均賃金30万（非農林水産業平均）を考えると、旅行を考える世代の多くは、貯蓄との兼ね合いを非常に苦心していることでしょう。

海外旅行が身近になった現在も、平均的に見れば海外旅行は数年～1年に一度の人がほとんどです。
たった1回の利用でも航空会社等の扱いで壊れてしまうケースも少なくありません。

そのため、レンタルなら使いたい時だけ使い、自由に色やサイズを楽しめるという点、使用後に返却することで、住居の無駄な収納スペースを浪費しなくて済むという点から、非常に根強い人気があります。

スーツケースの寿命にはあるキーワードがあります。

皆さんご存知でしょうか？
スーツケースの寿命は、使用回数もありますが、何より生産してからの年数で決まります。
その期間はおおよそ5年くらいしかありません。

スーツケースは、経年劣化（硬化）が年々進み、5年くらいすると、例え壊れていなくても、使用時に陥没、亀裂が発生するケースがとても多いのです。
また、経年劣化（硬化）が進んだスーツケースは、一度壊れると、修理しても、またすぐに別の場所が壊れてしまいます。

もちろん、メーカーや材質、材質の純度により、多少は寿命が異なりますが、どの素材にしてもプラスチックが使われている部分（ボディ・キャスター等）においては、この仮説に間違いはありません

皆さんは5年の間に、「スーツケースを何回使用しますか？」

スーツケースの購入とレンタルは、結局どちらがお得なのでしょうか？
前述したキーワードのほかに、実は「サイズ」というポイントがあります。

帰省や短期旅行であればSSサイズやSサイズを、長期旅行であればMサイズやLサイズといった形で様々に使うこともあると思います。
Sサイズで足りていた方も、結婚し、そしてご家族が増えた場合は、Lサイズや、もしかするとLLサイズを使う必要がでてくると思います。
「現時点で購入したスーツケースのサイズを、どれだけ有効に活用できるか？」という点を、今後5年のビジョンをもって一度考えてみてください。

また、破損や修理のリスクや費用、キズやヘコミ、汚れなどへのメンテナンスはもちろんのこと、収納する場所の確保といった問題点もあります。
使い切りの良さ、それを考えると、やはり当社としてはレンタルをお勧め致します。

ただし、航空会社や運搬時の扱い次第という運の要素ではありますが、スーツケースが壊れる確率は100～200分の1程度です。
ご自身で購入されたスーツケースへの愛着はプライスレスですので、ご購入もあわせておすすめさせて頂く次第です。