破損・補償の豆知識
スーツケースの扱われ方
スーツケースという商品は、耐衝撃性にすぐれた素材を各所に使用しておりますが、空港や運送会社では「商品」ではなく「荷物」として扱われるために、残念ながらとても乱暴に扱われることが多いというのが実情です。
スーツケースは、コンベアから落下する程度の衝撃でしたら、老朽化したスーツケースを除いて、壊れることは稀です。
しかしながら、これまでのレンタルでの経験から、おおよそ200~300分の1の確率で、明らかに人の力を超えた衝撃によって壊されているケースがあります。
これは、フォークリフト等の乗り物によって引っ掛けられたり、ベルトコンベアに挟まれたりといった、不幸なケースです。
特に空港のベルトコンベアでは、繁忙期になると、隙間なく手荷物が並べられるため、スーツケースがどこかに引っかかってしまった場合、後続の荷物の荷重が一気にかかってしまい、通常では考えられない壊れ方をするのです。
つまり、「空港や運送業者に預けたスーツケースが壊されて戻ってくる」ということは、十分に起こり得るのです。
破損証明書(DamageReport)について
航空会社は、荷物(スーツケース)を破損させてしまった場合、修理代等を支払ってくれます。
ただし、補償は「破損証明書(Damage Report)」を発行したスーツケースに限られます。
破損証明書(DamageReport)は、税関を通る前の「手荷物サービスカウンター」で発行してもらえます。
そして、税関を通ってしまうと、破損証明書を発行してもらうことはほぼ不可能となるため、通過前に戻ってきたスーツケースを入念にチェックをすることが重要です。
その際、確認するポイントを簡単に記載します。
①キャスター部、底足、取っ手など、突起している部分をチェックしましょう
突起している=ぶつかったり、ひっかけやすいという事ですので、特にキャスターや取っ手については外観から見ても破損が簡単に確認できます。
また、突起した部分に衝撃を受けると、その付近のボディが亀裂・陥没することがありますので、周辺のボディのチェックもした方が良いでしょう。
取っ手については、衝撃を受けた場合、部品の中で折れていることがあり、持ったら、取れてしまうことがあるため、最大まで伸ばしてみる事で確認漏れが防げます。
②中身をチェックしましょう
外観だけではなく、スーツケースを開けて中を確認するのも大事です。
フレームが歪んでいると、かみ合わせが悪くなり、スーツケースの開閉がしづらくなったり、鍵がかかりづらくなったりします。
特に鍵部分に衝撃を受けている場合、開けてみないと破損に気が付かないことがあるため、開閉だけでも確かめる事が重要です。
また、明らかに機能を損なっているのに、航空会社のカウンターで「補償対象外」と言われる場合があります。
ただし、「補償対象外」と明記された破損証明書(Damage Report)を貰うことができるようです。
この場合であっても、ご契約された海外旅行保険に損害を請求できる場合もありますので、どのような状態でも証明書を受け取っておくことをおすすめします。
(ご契約された海外旅行保険の保証内容を事前にご確認ください。)
補償の範囲・代替品の貸与について
実際に破損してしまった場合、どの程度まで補償してくれるのかは気になる所です。
一般的には、機能を損なっていない場合には、全て対象外となります。
特に摩擦等による多少の擦り傷や汚れなどは、原則補償してくれません。
また、スーツケースの重さが基準より超過しているかどうかによっても異なりますし、航空会社によっても補償の基準がまちまちですので、税関を出る前に手荷物サービスカウンター、または空港係員にいって補償内容の問い合わせをすることをお勧めします。
もし破損がひどく、旅行に支障をきたす場合、代替のスーツケースを何本か提示され、「この中から選んで持っていってください」というような対応をされる場合もありますので、その場合は気兼ねなく利用しましょう。
(返却不要な場合もあるようです。)
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当社では、レンタルで実際に使い込まれたスーツケースをもとに、耐久テスト等では得られない非常に有用なデータを頂いております。
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